三宅敦大氏コラム「存在の豊かなる広がり ― Study:大阪関西国際芸術祭 2025「第2章:人・命への考察」に寄せて」を公開しました
三宅敦大(キュレトリアル・コレクティブ「HB.」共同ディレクター)のコラム「存在の豊かなる広がり ― Study:大阪関西国際芸術祭 2025「第2章:人・命への考察」に寄せて」を公開しました。
「リシェイプド・リアリティ:ハイパーリアリズム彫刻の50年」のコーディネートを担当している三宅氏ならではの視点で展覧会や作品について書かれたコラムです。ぜひご一読ください。
展示風景:photo by Kohei Matsumura
三宅敦大
(キュレトリアル・コレクティブ「HB.」共同ディレクター)
会場の奥で壁に伏せった女性がいる。彼女はどうしたのだろうかという考えが一瞬頭をよぎるが、すぐにこの展覧会がハイパーリアリズム彫刻の展示であったことを思い出す。そして、女性が作品かもしれないという考えと、生きた人間かもしれないという考えだめぐりだす。この時、鑑賞者の脳内にはシュレディンガーの猫1のように2つのリアリティが存在している。
ダニエル・ファーマン《Caroline》(2014)
photo by Atsuhiro Miyake
大阪文化館・天保山にて開催されている「リシェイプド・リアリティ:ハイパーリアリズム彫刻の50年」は、Study:大阪関西国際芸術祭 2025の「第2章:人・命への考察」にあたる展覧会である。同展は、27組のアーティストによる39の作品を通して、1960年代後半から70年代前半に始まったとされるハイパーリアリズムの今日までの流れを総観しようとするものである。
この運動の先駆者でもある……
三宅敦大氏コラム「存在の豊かなる広がり ― Study:大阪関西国際芸術祭 2025「第2章:人・命への考察」に寄せて」
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