Program
プログラム
4回目となる「Study:大阪関西国際芸術祭 2025」は、大阪・関西万博と大阪一帯をつなぐ役割を担う国際芸術祭として、国内外のアートプロジェクトを通じ、「アート×ヒト×社会の関係をStudyする芸術祭」として実施します。文化芸術・ 経済活性化、そして社会課題の顕在化を意味する「ソーシャルインパクト」をテーマに開催する今回は、各会場ごとに6つの章で構成されたプログラムを開催します。
第1章:多様なる世界へのいざない〈大阪・関西万博会場内〉
158の国・地域が交わる万博会場内の多様な世界への道しるべとして、また分断された叡智の再統合によって創造的対話を創出するきっかけとするために、万博会場内にパブリックアート(野外彫刻や壁画・ミューラル)を「Study : 大阪関西国際芸術祭 / EXPO PUBLIC ART」として展示します。
来場者に文化の彩りと潤いを添えると共に、「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマの万博会場の随所に世界各国の芸術作品を誘致して紹介し、芸術を通して来場者相互の対話と交流を図ることを試みます。

大阪・関西万博
未来社会ショーケース事業 アート万博
EXPO PUBLIC ART
2025.4.13(日) 〜 10.13(月)
大阪・関西万博会場内
第2章:人・命への考察〈大阪文化館・天保山〉
世界的建築家・安藤忠雄氏が設計した大阪文化館・天保山(旧サントリー・ミュージアム)を舞台に、ドイツの研究機関 IKA(The Institute for Cultural Exchange)と共に「人間とは何か。」を問いかける「Reshaped Reality」展を開催します。超リアルな身体表現が鑑賞者を錯覚へ誘い、命の輪郭を揺るがします。新たな芸術体験と哲学的視点を喚起し、人間の本質を再考させる本展は、万博の「いのち輝く未来社会のデザイン」と呼応し、「人・命への考察」を深める契機となります。

ドイツの研究機関と共に、人間とは何かを問う
「Reshaped Reality」展
2025.4.11(金) 〜 10.13(月)
大阪文化館・天保山(旧サントリー・ミュージアム)
第3章:都市とアートの関係性〈大阪キタエリア〉
グラングリーン大阪の開業でドラスティックに変化するうめきたエリアの街全体がミュージアムとなり、ビルや公共空間、サイネージなど多彩な要素をアートの展示会場へ変容させます。
うめきたの街がアーティストの発表の場にもなり、街に集う人の日常を創造的に刺激します。都市とアートの交差が生む新たな可能性を探究し創造します。

「拡張される音楽」シリーズ
「思弁的な音楽 / New Storytelling 」展
大阪キタエリア
第4章:変容する街でのアートの可能性〈西成エリア〉
かつて高度経済成長期の肉体労働に従事するために集まってきた労働者たちが住まう場所だった釜ヶ崎(西成エリア)は、近年は高齢化や外国人の増加、あるいは不動産投資による地価上昇など、さまざまなソーシャルな事象に向き合っているエリアです。本芸術祭では、2022年の立ち上げ当初から、西成エリアにおけるアートの実践に注目してきました。
「こえとことばとこころの部屋(ココルーム)・釜ヶ崎芸術大学」、および「kioku手芸館 たんす」を拠点に展開するファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」と引き続き連携。さらに、築約100年、増改築を繰り返した昭和の姿が今なお残り、現在も再生が進行中の「山王ハモニカ長屋」を会場に加え、新しい出会いと創造の場を生み出していきます。
第5章:東西南北、文化の交差する街〈船場エリア〉
大阪の大動脈でもある大阪メトロ御堂筋線と、万博会場のある夢洲から大阪城や難波宮跡のある森ノ宮をつなぐ大阪メトロ中央線が交差す地点、船場エリアで1970年万博の前年に建てられ役目を終えようとしている「船場エクセルビル」が会場です。大阪城の城下町としても栄え、日本三大繊維問屋街でもあった船場は、領事館など国際機関も多く、様々な意味で「東西南北」の文化が交差してきた街でもあり、本芸術祭でも各会場を緩やかに結ぶ要として関西のアーティストを中心に展覧会を開催します。

新しい「人間らしさ」の可能性を考察する
「Re: Human ─ 新しい人間の条件」展
2025.4.11(金) 〜 8.24(日)
船場エクセルビル
第6章:クリエイティブ・エコノミーと地球の未来〈大阪国際会議場〉
アートやクリエイティブを日本の成長戦略として活かすために、アートマーケットやクリエイティブインダストリーのトレードの場「アート版SXSW」としてアートフェアやビジネスコンテストなどを開催します。
建築家・黒川紀章氏が設計した大阪府立国際会議場を舞台に、持続可能なアート・フェスティバルに発展させることを目標に、本芸術祭を通じて人類や地球の未来を考えるために超学際的なシンポジウムを大学や研究機関と共に実施します。
その他会場

時代をこえて接続する
国立民族学博物館
国立民族学博物館(万博記念公園内)